
ようこそ、森町なごみ診療所へ!
私と、尊敬する友人が共訳した「信頼で『つながる』子育て」がもうすぐ発売されます!今日は少しだけ、本の宣伝をさせてください。
この本は、一般的な子育てについての本ではありません。親から適切な養育を受けられなかったり、児童養護施設で育ったりと、逆境的な養育環境で育った子どもを育てる里親さんや児童養護施設の職員さんを対象とした子育ての本です。
どのような子育てであっても、最も基本的なことは「子どものニーズを満たす」ということだと思っています。生まれたばかりの赤ちゃんは、おなかがすいたり、どこかが痛かったり、寒かったり暑かったり、抱っこしてほしかったりすると、泣きます。赤ちゃんが泣くと、親は急いでとんできて、ミルクをあげたり、さすったり、衣服の調整をしたり、抱っこしたり、と赤ちゃんのニーズを満たしてあげます。親が赤ちゃんのニーズを繰り返し満たすことで、赤ちゃんは「自分が泣くと、誰かがきて優しく要求を満たしてくれる」ということを学びます。そして、それは、「自分の要求は重要である。自分は大切な存在である」という感覚を身につけ、自分の要求を満たしてくれる誰か(親)を信頼することにつながります。
逆境的養育環境で育った子どもは、「繰り返しニーズを満たしてもらう」という経験が少ないまま成長しています。つまり、自分を肯定し、他人を信頼する土台が、築かれていないのです。この本では、逆境的養育環境で育った子どものニーズを繰り返し満たすことを重視しつつ、並行して逸脱行動に対処する方法も学ぶことができます。
すべての里親さんや施設職員さんにとっての『必携の教科書』として。そして、子育てに葛藤するすべての親御さんの心に灯をともす一冊として。この本が広く、当たり前に読み継がれることを願っています。
2026年1月31日 池谷和
